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want to be ...
第3章 再会
「感謝してるよー!
いつもココアとチョコ奢ってるでしょ~?
ノートもあげてるし〜」
「ほとんどお前が飲んで食ってるだろうが。
ノートも凄ぇ量なってんだけど…」
「だって蒼汰カカオ系大好きじゃない?
いつも凄くおいしそうに食べるから
見てたらほしくなっちゃうんだもん」
「…、…それはお前だろ。
次忘れ物したらどうすっかな…
…あぁ、今度こそその体食ってやる。
せいぜい気をつけるんだな」
「はぁっ!?蒼汰に包丁持たさないようにしなきゃ」
「…何でそうなる」
「だって蒼汰にあたしの体、料理されちゃう〜」
「…っ、バッ、バカかお前っ」
「えぇ、バカじゃないー!
んー…前回の講義休んじゃったから
今回は真面目に聞かなきゃなぁ」
「…はぁ。また寝るなよ、この前寝言言ってたぞ」
「えぇ、嘘!何て言ってた!?」
「蒼汰大好き、愛してる~、って」
「…それ絶対嘘だよね?大樹の間違いだよね?」
「ほんとほんと。俺の名前だった」
「言ってないよそんな事~」
「言ってた言ってた」
「蒼汰の隣安心するからかな?
今日から違う子の隣座ろうかな」
「っ…、え、ダメダメ。お前は俺の隣。これ強制」
「えぇ、何で強制ー?」
…分かっちゃった。
彼の名前は蒼汰さん。
隣の超美人さんが、美咲さん。
あの時彼が寝言で名前を呼んだ人だ…
蒼汰さんが美咲さんを見つめる愛おしいものを見るような視線。
大好きで堪らないって目…