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want to be ...
第15章 家族の空間 *17年後*
3人の可愛い子供に恵まれ…只今4人目を妊娠中。
2人を見送った後、後ろから巻き付いてきた長い腕に振り返った。
「おはよう杏奈。また味噌入れすぎた」
「おはよう。ありがとね、朝ご飯作ってくれて。
食べ物じゃないって言われてたけど」
「…んー、丁度いい量が分かんねんだよなぁ」
「この前は味のない野菜汁になってたしね?」
「…悪ぃ。今度また1から作り方教えて。
手取り足取り腰取り」
「足と腰はいらないでしょ~」
「…あ、腰といえば。体の調子はどう?」
「…う。は、激しすぎだよ、昨日のは…」
「悪ぃな、お前見てると止まらねんだわ。
何年経っても」
「もう…幸奈にバレてたよ」
「…幸奈にバレてるって事は夏希も当然知ってるよな」
「…、うん…、だろうねぇ…」
「夏希は美姫(みき)にぞっこんだし…
幸奈、あいつもう年頃だし最近綺麗なったし…
変な男に捕まってねぇかな?大丈夫かな…」
「あはは。人の事言えないよね、蒼汰」
「…んー?その人の事言えない男に
自ら捕まりに来たのはどこぞのお嬢さんだっけ?」
「んん、…っ」
はい、あたし…です。