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want to be ...
第17章 俺と杏奈の関係 蒼汰SIDE
親はどっちも
「はいはい」
って受け流してたけど、杏奈には…
もう、そうやって反抗期を受け入れてくれて、成長するにつれ必要な事を教えてくれて、相談や悩みを聞いてアドバイスをくれるような心を開ける筈の「親」という存在を、一番必要だろう時期に亡くしてんだよな…
麻友ちゃんと翔からその話を聞いて、親が参加する行事の時、杏奈の兄か叔母が毎回参加してて、杏奈…物凄い笑顔だったけど、放課後トイレで泣いてたって事や、毎年親の命日は、学校休んで兄と叔母と墓参り行くらしいけど、毎年その次の日泣き腫らして冷やしきれてない目で登校してくる、という事も聞いて、涙を流してしまった。
あぁ、俺…両親に限らず、周りにいる人間皆大切にしよう、と。
これからは俺がずっと傍にいてやろう、と。
傍にいると言っても…セフレ関係の俺達は体を重ねるだけの日々を送る毎日。
勿論付き合ってる訳じゃないし、杏奈のご両親の事を聞くまで俺は、杏奈に対して最悪な態度をとり続けていた。
「なぁ、何でそんな遅いの?30分以内つったよな?」
「「やめて」って何。
誰に向かってそんな口聞いてんだよ。
自分からセフレ関係俺に頼んだ癖にさぁ…
マジで何なの?勝手だよな。
黙って抱かれろよ、淫乱女」