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第17章 俺と杏奈の関係 蒼汰SIDE





「ねぇ泣かないでくれる?面倒くさいから。
泣くんじゃなくて喘いでくんない?
泣いてる女になんて勃たねぇし感じねぇから。
あとさ、美咲の代わりなんだから美咲っぽく喘げよ」


…あぁもうこれ以上言えない。


杏奈の人格を否定するような事も言ったし、むしゃくしゃしてて何となく杏奈泣かせたくて、そんな俺の身勝手で最悪な理由で泣かせて、しかもその泣いてる事に対しても侮辱して、泣いて抵抗する杏奈を拘束して無理矢理犯した事もあった。


んで、ぐったりするまで抱いて、そのままシーツをかけてやる事もせず帰ったり。


あー…


あーあ俺…最悪最低。


「暴力」は決して振るわなかったけど…「言葉の暴力」はさんざん浴びせてしまった。


…いや、無理矢理犯した時点で「暴力」か…


だから、酷く酷く…後悔した。


俺の傍になんか絶対いない方がいい、と思った。


なのに…さ。


「あたしはどんな蒼汰さんでも大好きです」


って…どういう事だよ、杏奈。


何でそんな事言えんの…ドMなの?


違うよな?


どんな酷い事言っても笑顔で受け入れてくれて、泣かしても次会った時には笑ってる杏奈。


そして、健気に俺を想ってくれてる。


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