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第19章 俺と杏奈の1か月　蒼汰SIDE

｢…っも、大樹…っ、いきなり激しすぎ…っ｣


｢そ？いつもと変わらなくね？｣


…いつもしてるらしい。


｢…あ、蒼汰おかえり…｣


ちゃんと俺の存在に気付いてくれる美咲。


｢…ん、ただいま｣


｢美咲～俺には？｣


｢へ？あ、おかえ…っん！｣


｢…｣


美咲の言葉を遮り、後頭部を掴んで唇を塞ぐ大樹。


…何なんだこの2人！


すっげー絵になるキスを交わし続けてる美咲と大樹…杏奈が見たらどんな反応すんのかな。


この2人の結婚式ん時凄ぇ興奮気味だったし…


…あー、こんなラブラブしてるところ見たら、ますます杏奈に会いたくなる…


｢ぷはっ！ぁ…はぁ、はぁ、…っ、ん…｣


…やっと終わったらしい。


｢…美咲。この通り大樹、かなり酔ってて…
ちょっと性格変わってるレベルなんだよね。
これから体使って介抱してやってな？｣


｢…っぇ｣


｢さっきまでずーっと｢美咲抱きたい｣って
連呼してたから…今日の大樹は濃厚だぞー？
まあとりあえず頑張れ｣


｢えぇっ！？待っ…！…っ、立てな…ひゃあっ｣


相当キスが激しかったのか腰が砕けてるらしい美咲を抱き上げ部屋に入っていく大樹。


｢…ごゆっくり～｣


仕方なく開きっぱなしの扉を閉めてやり、俺も部屋に帰った。