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want to be ...
第20章 再会 蒼汰SIDE
えっ何、男の方の連れ子?
結婚?
待って、どういう―…
焦りすぎてる俺の頭に、ぶっ飛んだ憶測が飛び交う。
…あぁ゙!もう考えるのめんどくせー!
俺、騙されてたのか!?
何だ…何の罰だよこれ。
眉をひそめて立ち尽くしてると、さっきのガキを抱いた男が奥から出てきた。
「…っち、面倒くせぇ。
何で俺が出なきゃいけねぇ、…って、」
顔を上げた、長身でかなりのイケメンと目が合う。
思わず花束を後ろ手に隠し小さく頭を下げると、面倒そうだった表情が、俺を捉えて驚きの表情に変わる。
「…え、まさか…」
何だよ…浮気相手か?
…あれ、どっちが浮気相手?
まさか俺か?
いや、まさかじゃなくて俺か?
「あー」
だの
「やー」
だの唸ってバタバタと足を動かしてるガキを抱いて、俺を下から上まで舐めるように見つめる男。
何だ…?驚いてんのか?
浮気…不倫か?不倫相手の存在に。
あまりにも遠慮なくじろじろ見てくるから、眉をひそめて睨み上げる。
「あの…杏奈。杏奈いないんですか」
そう聞くと、何やら閃いたような表情になり俺を見つめた。
「あぁっ…なるほど!そういう事か!
おいっ杏奈ー!」
…えー。
無視?いや無視じゃねぇか。