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want to be ...
第22章 Request Story♡ バレンタインデー






「蒼汰さん今日、何時に帰って来ます?」


今日はバレンタインデー。


杏奈が作ってくれた朝ご飯を2人で食べてる時、そう聞いてきた杏奈を見つめた。


「何時頃ってお前…
俺いつも18時には帰って来てるじゃん。
どうした、何かあったのか。
どこか連れてってほしいのか?」


「い、いえ!わ、分かりましたっ」


慌てて味噌汁をかき込む杏奈に疑問を抱きつつ、余り深く考えずに新聞のページをめくった。








「行ってらっしゃい」


「ん、行ってきます。早く帰って来てほしいなら
早めに帰って来るけど?」


そういや今日バレンタインか、と思いつつ言ってみると、首を横に振られる。


「いえ大丈夫です!今日もお仕事頑張ってください」


「お…おう」


ちょっとだけショック…ちょっとだけ。


いつもの行ってらっしゃいのキスをして貰い、俺は部屋を出た。


バレンタインのチョコ、帰ってからくれんのかなー、なんて考えながら。


いつものように職場に行くと、…はは、何だこれ。


俺のデスクに積み上げられた大量の物体を見つめ、朝から大きなため息。


いや俺チョコレート大好きだし、気持ちはすんげぇ嬉しいんだけどさ…


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