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want to be ...
第4章 転機
「ほんとに嫌だったら抵抗しました。
アソコ蹴ったり引っ掻いたり噛んだり…
いろいろしてましたっ!」
「えっ!まさか俺フェラもさせた!?」
「?は、はい」
それはそれは濃厚なのを何発も…ね。
「…」
顔を覆って俯く彼。
「あの、大丈夫です。いや大丈夫じゃないけど…
それにあそこにあなたを連れ込んだのはあたしですから!
あなたは何も悪くないですっ!」
叫ぶと目を細めてあたしを見る彼。
「…随分と前向きな発言するな。
俺に慰謝料だの何だの求めねぇの?
あの日の後もそうだったよな。
嫌な顔1つせず俺を許してくれて」
…それは。
あなたとあたしが、似てるから。
辛い過去を背負ってるんじゃないかって…感じ取ったから。
あなたの優しさは偽りじゃなく、本物だって気付いたから。
つまり、あたしは…あなたが、
「あなたのことが…」
「まあ、とりあえず。タクシー拾うか、
こんなところでこんな男と油売ってねぇで学校行け、
無断欠席なるぞ。…させかけてるの俺だけど」
遮られて、口を噤んだ。
…学校?そんなの…
「いいんです。今日は行きません、行く気なかったし。
それを言うならあなただって
大学サボっちゃってません?お互い様です」