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want to be ...
第22章 Request Story♡ バレンタインデー







もうね…感謝しきれねぇよな。


本人には恥ずかしくて言えねぇけど。


階段を7階までのぼり、ふと、チーズケーキでも買って来てやればよかったなんて考えながら部屋の扉を開ける。


…と、物凄いチョコレート臭が鼻をついた。


「ただいま…杏奈ー?」


いつも出迎えてくれる事を思い出しながら名前を呼ぶが、奥の方で物音がするものの、出てきてくれる気配はない。


カバンとチョコレートが入った紙袋を持ったまま敷居をまたぎ、廊下を歩く。


チョコレートこぼしたか?あいつ。


だってさすがに玄関までは匂わねぇよなぁ?


ん…でもいつも帰って来たら、カレーだったらカレーの匂いするし、肉じゃがとか焼き魚の匂いとかするからな…


そんなもんか。


それにしても何作ってくれたんだろ…


今の気分はトリュフだな。


何て考えながらとりあえず寝室にカバンを置こうと扉を開けると。


「…っ!?」


なぜかベッドがチョコレートまみれで。


そして…部屋の隅に杏奈が座り込んでるのが見えて、近寄ってみる。


「杏奈。何して…っ!?」


その格好を見て目を見開く。


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