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want to be ...
第4章 転機
「あの…今日、
いつも一緒にいるすごい綺麗な人いないんですか?」
これは…聞かなきゃよかったかもしれない。
あの辛そうな表情になった蒼汰さんを見て、後悔してしまった。
「すごい綺麗な人…ねぇ。
まだ愛しの彼氏とベッドにいんじゃねぇの?」
自嘲気味に笑って吐き捨てた彼。
そういうこと…か。
もしかして蒼汰さんしか電車に乗っていない時って…そういうこと、なの?
「甘い声出して啼いてやがって。…クソ」
凄いことを吐き捨てる蒼汰さん。
な、なぜそんなことを知ってるのか…それはさておき。
そんな顔、しないでください…
笑ってて…お願いだから。
あなたの、笑顔が見たい。
いつも笑顔でいてほしい…
そう思って…とっさに、
「あのっ」
「…あ?」
言ってしまった…とんでもないことを。
「あたしを、セフレにしてくださいっ」
「はぁあっ!?」
あれ!?
あたし、何言っちゃってるんだろう…
案の定何言ってんだこいつ、って表情になった蒼汰さんがあたしを引き気味に見つめた。
だってあなたの辛い顔、見たくないんだもん。
あなたには笑っていてほしい。
…イライラした時は、
「あたしをっ、好きな子の代わりにしてくださいっ」