この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
want to be ...
第24章 Request Story♡ 2人の1日 Ⅱ
「蒼汰さん、たぶん砂糖と塩間違えちゃってます」
「…え」
「めちゃくちゃ甘いです、このハンバーグ。
というか、ハンバーグに砂糖は使いません」
「そうなの?」
「それに玉ねぎが大きくて生のままです」
「…、みじん切りが分かんなくて…」
「すっごく細かくしなきゃなんですよ」
「へぇ…」
「あと、もうちょっとこねた方がいいですね」
…料理って難しいな。
「スープも…やっぱりこんにゃくは合わないですね」
「…うん」
悪いところだらけだな。
ちょっと落ち込んでると。
「でも、ありがとうございます。
蒼汰さんがあたしに作ってくれたものですし、
全然そんなの気にならないです」
「…さっき爆笑してたじゃねぇか」
「あれは…覚えててくれたんですね、
あたしがチーズハンバーグ好きだって事」
「…あ、あぁ…」
「あたし、ハンバーグの中でも
特にチーズハンバーグが大好きなんですよ」
2人で外食に行き、洋食の店に入った時、メニューを見ながら嬉しそうにそう言ってた事を覚えていた。
そしてチーズハンバーグを頼み、食べてる時の嬉しそうな笑顔が頭を離れなかった。