この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
want to be ...
第25章 Request Story♡ 2人の1日 Ⅲ
…っぎゅーん!
きゃぁあぁあ!?
しかもそっぽ向いて照れながらとか何ー!?
「あ、べ、…っ別に、
杏奈も手ぇ繋ぎたいかなと思って…」
えぇ!?うん!思ってたよ!?
「に、荷物重いし俺持つから…」
「俺1人で持つの重いから半分持て」
ってさっき言ったの蒼汰さんですよね!?
ていうか蒼汰さん、突然のツンデレ!!
いや…これもうデレデレ!?
可愛すぎるんですけど…
思いが通じ合ってからの蒼汰さん、ほんと…甘い。
甘すぎるんですけど!
一気に赤くなっただろうあたしの頬。
「…はい」
小さく返事して、少し俯き加減に蒼汰さんの大きな手に自分の手を重ねた。
すると、
「…手ぇ、ちっせ」
と呟かれて、指を絡めて恋人繋ぎで握られる。
…あ、ああ、ぃぃぃい今体の熱上がった。
あたし、今40度くらい熱ありそう。
…だって、知らなかった。
今まで蒼汰さんと、手を重ねるどころか体を重ねる事を毎日のようにやってきてたけど、手を重ね合って抱かれる事もあったけど。
…凄い。
手を繋ぐって、こんなにドキドキして照れて、こそばゆくなる行為だったんだ…
このドキドキ、何だか新鮮で心地いい。
蒼汰さんが、ゆっくり歩くから。
あたしも、ゆっくり歩く。
あたし達は寄り添ってゆっくり歩いて、マンションに帰った。