この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
want to be ...
第26章 Secret Story 大樹 × 杏奈
相変わらず乱暴な時も酷い時もあるけど、慣れ始めてるんですよ?あたし。
だから、
「早く帰って来てくださいね…?」
たまには我がままを言ってみる。
お土産なんていらないから…
無事、あたしのところに帰って来てほしい。
「杏奈、ただいま」
って、笑顔を見せて貰いたい。
それだけでいい…他に何も望まない。
…なんて、出発してもいないのに蒼汰さんが帰って来た後の事を考えちゃってるあたし…
出来れば、蒼汰さんが帰って来てから、溜まった欲求を解消し合いたいな。
…って、だめだなぁ…蒼汰さんも同じ思いでいてくれるならまだしも、あたし達は…
…そうだよ、蒼汰さんの重荷にはなりたくない。
ただのセフレであって、彼女でもないのに、便利だからって蒼汰さんのマンションで一緒に住ませて貰えてるだけの都合いい女だから。
ほんとは寂しいなんて絶対言っちゃいけない…
「…そんな可愛すぎる事、言うなよ」
「…へ?」
なんて?
何か聞き逃した気がするんだけど…
「帰国したら、直で帰ってくるから。
…覚悟しとけよ、寝かさねぇぞ」