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want to be ...
第26章 Secret Story 大樹 × 杏奈
「…っ」
ほんと?
ほんとに…?
「嬉しいです…っ」
真っ先に、ここに帰る。
一番に、あたしのところに。
そしてあたしを、寝かさないで抱いて貰える…
幸せすぎるよ…!
蒼汰さんも、あたしと同じように思ってくれてるのかな?
そうだと嬉しいなぁ…
「…っあー…やっべ…」
脳内で妄想を繰り広げてると、髪をくしゃりと掻き上げる蒼汰さん。
真っ赤になった耳を見て、首を傾げた。
「蒼汰さん…耳、真っ赤です…」
「…あ?…っ、誰のせいだと…」
舌打ちして片手で顔を隠す蒼汰さんを見て、少し心配になる。
具合悪いのかな…
「…あの、蒼汰さん…?緊張されてますか?」
「…あっ?」
「大丈夫ですよ。誰でも最初は怖いですから」
「っちょ待て、何の話だ」
「そりゃ離れる時は怖いですけど、すぐ慣れて…」
「いやいやちょっ、ちょっと待てって。
何の話してんだお前」
…へ?
何の話って…
「蒼汰さん、飛行機初めてですよね?
緊張されてるみたいなので…」