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want to be ...
第26章 Secret Story 大樹 × 杏奈





…せめてエレベーターまでは見送ろう。


そう思って扉の隙間から少し顔を出し、美咲さんと大樹さんの部屋の前に立つ蒼汰さんを見つめる。


何度もチャイムを押す蒼汰さん。


えっ!?いないの…?


すると。


「…ちっ。これはヤってんな…」


低い声で呟き、スマホを取り出した。


軽く操作して耳に当て、少しすると。


「…っあ、美咲?
…どうも大樹さん、お楽しみのところ失礼します。
美咲抱くのはいいですけど、
そろそろ離してやってください。
今からアメリカですよ」


…え!セックスしてる途中に電話出るの!?


しかも美咲さんにかけたのに何で大樹さんが!?


「…はぁ、ヤり溜め。
ちなみにそれいつからやってんですか?
…、…え。金曜日…?」


は!?き、金曜日って!


今日月曜日ですけど!


「…はぁ、はい。
今日は飛行機乗る?だけだからいいですけど、
明日も美咲歩けないとか勘弁してくださいよ?
俺美咲の事お姫様抱っこして
移動する事になりますからね?いいんですか?
…って、ちょっと。聞いてんですか~」


そこからしばらく、スマホを耳に当てたまま何も喋らない蒼汰さん。


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