この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
want to be ...
第26章 Secret Story 大樹 × 杏奈
…せめてエレベーターまでは見送ろう。
そう思って扉の隙間から少し顔を出し、美咲さんと大樹さんの部屋の前に立つ蒼汰さんを見つめる。
何度もチャイムを押す蒼汰さん。
えっ!?いないの…?
すると。
「…ちっ。これはヤってんな…」
低い声で呟き、スマホを取り出した。
軽く操作して耳に当て、少しすると。
「…っあ、美咲?
…どうも大樹さん、お楽しみのところ失礼します。
美咲抱くのはいいですけど、
そろそろ離してやってください。
今からアメリカですよ」
…え!セックスしてる途中に電話出るの!?
しかも美咲さんにかけたのに何で大樹さんが!?
「…はぁ、ヤり溜め。
ちなみにそれいつからやってんですか?
…、…え。金曜日…?」
は!?き、金曜日って!
今日月曜日ですけど!
「…はぁ、はい。
今日は飛行機乗る?だけだからいいですけど、
明日も美咲歩けないとか勘弁してくださいよ?
俺美咲の事お姫様抱っこして
移動する事になりますからね?いいんですか?
…って、ちょっと。聞いてんですか~」
そこからしばらく、スマホを耳に当てたまま何も喋らない蒼汰さん。