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want to be ...
第26章 Secret Story 大樹 × 杏奈
切ればいいのに…と思ってると、スマホを耳にあてたままの蒼汰さんの口角が緩やかに上がり、まさか、と思う。
…まさか、美咲さんの喘ぎ声聞いてるとかじゃないですよね!?
いや絶対そうだ!
「…蒼汰さん」
恨めしげに見つめるとちょいちょいと手招きされて、その妖しげな目つきに不審がりながらも蒼汰さんの元に向かうと。
「美咲。…すげーイイ声」
通話中のスマホから微かに聞こえてくる、酷く甘ったるい喘ぎ声。
「ちょっ…何聞いてるんですか!」
「しー…。いいから、聞いて」
口を塞がれたまま、少しドキドキしながらスマホに耳を傾ける…と。
…凄い。
何…?この声。
女のあたしでも興奮しちゃう甘くてエロい声…
聞いてる内に、顔が火照っていくのが分かる。
どうしよう…さっきまで抱かれてたのに、また抱かれたくなってきた…
じゅん、と秘部に熱を持ち、体の奥からじわじわと欲求が上がってくる。
あ…あぁ、どうしよう。
あたし…
「…杏奈」
掠れた声で名前を呼ばれ、ぼんやりと蒼汰さんを見上げる。