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want to be ...
第29章 素直な気持ち 雫SIDE
それから、あたし達は。
「ちょっ…矢野さんふざけないでくださいよ!
あたしの方が杏奈の事知ってますからね?」
「雫ちゃーん…俺の事舐めてんね?
俺達セフレ歴含めてどんだけだと思ってんの、
もうすぐ6年よ?小学校卒業するよ?
体も心も含めて俺の方が熟知してるからね?」
「やだもうっ、矢野さん卑猥!
毎日毎日小学校って名のベッドで
保健体育の勉強してたんですね!?卑猥すぎ!」
「…おもしれーな、雫ちゃん」
「卑猥な小学生に言われたくないですぅ~」
「んな事言ったら杏奈も卑猥な小学生になるけど?」
「は?矢野さんオンリーに決まってんでしょ!
中学とか高校とか大学はどうなるんですかぁ、
子供たくさん作ってサッカーチーム作るんですかぁ」
「…ぶっ!…ぐっふ、くくくくく…」
「つーか杏奈どんだけ苦しんだか分かってんですか?
あたし毎日のように相談乗ってたんですからねー?」
「んー…まあ、その節はどうもな。
でももう悲しみの面では泣かさないから安心して?」
「絶対それ無理ですってー!
社会人ですよ?杏奈が社会人なるんですよ?
更にモッテモテになるに決まってるじゃないですか!」
「…雫ちゃんて俺の敵なの味方なの」
「はぁ?敵ですよ。あたしから杏奈を奪ったから
敵に決まってんでしょー!?あははは!バーカバーカ」
「…杏奈。雫ちゃんちょっと休ませてあげれば?」
「そうする…雫ね、飲みすぎるといつもこうなの…」
何かボソボソ言ってる杏奈と矢野さん。
あたしは既に自分が何言ってるのか分からなくなっていた。