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want to be ...
第29章 素直な気持ち 雫SIDE







「もしかして化粧水とか…、塗ってくれた?」


「ん。お前がいつもしてるやつ」


…あたしの(未来の)旦那は世話上手です。


「あ、具合どう?一応お粥作ってあんだけど
大丈夫なったら言って?温め直してくるから」


…ほんと、どこまでも。


「…、もう少し後で食べる。ありがとね、瑞季。
あんなところまで迎えに来てくれたんでしょ…?」


「ん。矢野と香坂も送ってきた。
あいつら超いいマンションに住んでんな…、
あんな高級マンション普通学生住めねぇぞ?
…あぁ矢野は学生じゃねぇか」


「…えっ!?ありがとう…。
…杏奈から確か、矢野さんあそこに大学4年間も
住んでたって聞いた気がするんだけど」


「…あっ?はっ?お坊っちゃんか?」


「知らない…」


理由も杏奈から聞いてるけど、あまり人にぺちゃくちゃ喋るべきじゃないよね。


「杏奈と矢野さんに謝っとかなきゃー…」


「…あぁ。それもちゃんと聞いた」


「…へ?」


「酔ってるお前から。香坂の事はひたすら褒めてたけど
俺と矢野には文句垂れてたぞ、お前。
でもありがとーって。杏奈の事幸せにしないと
一生恨んでやりますからねーとか言ってた」


「…お、覚えてない」


「車に乗せていいのかってくらい酔ってたからな」


「瑞季にも何か言ってた…?」


「…、うん。…んー、うーん…
…お前、凄ぇいい友達持ったんだな」


「…?何、突然」


「香坂、お前の事心配してた。
雫はいつも素直じゃなくて誤解されやすいけど
凄ぇ心優しくていい子だから絶対手放すなって。
よく俺の事について思ってる事と逆の事言うけど
いい意味でとらなきゃダメですよってさ」


「…っ」


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