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want to be ...
第6章 ヤキモチ






そっと視線を逸らし、唇を噛みしめる。


どうして…?


どうしてこんなに怒ってるの…?


来た時はむしろ上機嫌だったのに…


やっぱり、隣の2人のどちらかへの嫉妬…?


それとも、あたしが間違えちゃったから…?


もう一度蒼汰さんに視線を移した時、綺麗な唇がゆっくり動いた。


「杏奈…」


あたしの名前を呟く蒼汰さんを恐る恐る見上げて視線を絡ませる。


「っ…は、はい」


「まさかお前さ…俺を差し置いて大樹さんの事
好きになったとか言わねぇよな…?」


ぺろりと唇を舐めて言う蒼汰さんの言葉に一瞬固まり思いきり首を振る。


何言ってるのこの人!


「違っ…んな訳ないじゃないですか!
あたしはっ、あなたが好きで…」


そんなことになっちゃったらあたし、死んじゃうよいろんな意味で!


「じゃあ何、お前…何で大樹さんのことで
タコみたいに顔赤くなってんの?
まさか、天地ひっくり返っても有り得ねぇけど
大樹さんに襲われでもしたのか?」


何?そんなこと言うなんて…頭イかれちゃったの!?


「ち、違いますっ!あまりにもかっこいい人だったから
びっくりしちゃって…あ、あの、胸板が、っですね…」


「…は?胸板?」


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