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want to be ...
第2章 出会い
「あっれぇ~?暁じゃない?」
後ろから、女の人の声がした。
暁くんが振り向くからあたしも振り向く…と。
一瞬、女の人から鋭い視線を向けられた。
「おっ!マナミじゃあん!久しぶり」
「暁ぃ~」
両手を広げて小走りで近付いてきた女の人。
…嫌な予感がした。
小走りで近付いてきた女の人は、案の定
「…っ!痛…」
あたしを思いきり突き飛ばし暁くんに抱き付いた。
「久しぶり~!会いたかったぁ」
バランスを崩して地面に思いきり体を打ち付け、痛みをこらえて2人を見上げる…と。
女の人と暁くんが抱き合って激しいキスを交わしていて。
驚きで、声が出なかった。
いやらしい水音をたてながら舌を絡め合う2人。
呆然と見つめてたけど、我に返って慌てて暁くんにしがみつく。
「暁くん…っ暁くん!」
暁くんのTシャツの裾を引っ張り懸命に揺らすけど、暁くんはキスに夢中みたいで。
それからも泣きそうになりながら暁くんだけを呼んでたのに…
言われたのが、あの言葉。
「…っ、ぅ…」
立ち上がろうとするのに、さんざん弄ばれてふらふらだった体は言う事を聞いてくれない。
「っ…、ひっく…うぅ…」
しばらく顔を覆って泣いてたあたしは、ここがどんな場所なのかを忘れてしまってて。