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want to be ...
第7章 解…消?
あたし達の行為は、背徳的だろうか。
初めて会った時にレイプされた男にセフレとして毎日抱かれる女。
長い間たった1人の他人の女を愛し、その性欲をセフレの女にぶつける男。
それぞれに事情があっても、服を脱ぎ捨てれば欲にまみれたただの男と女…
2人の行為は、倫理に反してはいない。
しかし、女の男への一途な気持ちは同じく一途な男に届かない…
そんなある日。
2人の距離を縮める決定的な出来事が起こった。
あたし達の関係は、蒼汰さんが大学を卒業しても続いていて。
社会人になって銀行で働く蒼汰さんからの要望で、あたし達は半同棲を始めるほどになった。
もちろん本当に同棲してる訳じゃないし、週に何度か自分のアパートに帰る。
でもほぼ毎晩、仕事から帰ってきた蒼汰さんに熱く抱かれ、翌朝散々弄ばれた気怠い身体を起こして朝ご飯を用意し蒼汰さんと食べて、蒼汰さんを玄関先でキス付きで見送り、あたしも自分の準備をしてあと約2年通わなければならない大学に向かってる。
バレンタイン以来、蒼汰さんはあたしに酷く優しくなった。
彼女のように扱ってくれるようになった。