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want to be ...
第7章 解…消?
ただでさえ2人並んでたら通り過ぎる人全員振り返るくらい美しいのに、ウェディングドレスとタキシードだよ?
恐ろしく綺麗だった…
ほんとにこの世にいる人間なのか疑うほどだった…
綺麗に泣きながら笑顔で大樹さんを見上げる美咲さんを見る大樹さんの表情は、永久保存版。
結婚式のあの時間でどれだけきゅんきゅんしたか…もう数える気もない。
あたしもいろんな感情がこみ上げてきて、一緒に出席した蒼汰さんにしがみついて泣いちゃったんだ。
人間って凄い…愛するって凄い。
何億人という人間がいるこの世の中で、自分に愛する人がいることの素敵さ、その人を含むいろんな人と出会えた縁と奇跡…
蒼汰さんから大樹さんと美咲さんの過去の出来事を聞いて、その感情が強く出てきた。
あの2人は…神様に認められた2人なんだ。
何度離れそうになってもまたくっついて、お互いだけを思い続けて。
きっと、運命の相手同士なんだ。
蒼汰さんはずっとあたしの隣にいて、吹っ切れたような清々しい表情を浮かべてたんだ。
…なのに。
結婚式場から蒼汰さんのマンションに帰り、疲れて寝ようと思いベッドに入って即寝たあたしを無理矢理起こし、嫌がり抵抗すると身体を拘束され、あたしを「美咲」と呼んで激しく抱かれた。
ものすごく、嫉妬してた…