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want to be ...
第7章 解…消?
本当に、あたしを1人の女の子として…あなたの彼女として見てくれることはないのですか?
あたしはいつまで経っても、あなたの都合のいいただの「性奴隷」ですか?
あたしがどれだけあなたに見て貰いたくて努力しても、あなたの見つめる先には美咲さんしかいない…
性欲処理出来なくて困ってるでしょうね…
だからこうして毎日、呼び戻しに来るんですよね。
まるで借金取り立ての男のように。
「杏奈…杏奈!!いるんだろ!?
ここ開けて、頼むから!
会って話がしたいんだよ、開けて!」
どんどんと扉を叩いて言われる言葉。
会って話がしたい…そうですか。
もちろん別れ話ですよね…
いや違う、付き合ってなんていないんだった。
開けたら開けたであたしをベッドに押し倒して激しく抱くんでしょう?
「性欲処理」のあたしを何度も、何度も。
そしてこう言うんでしょう?
「お前は俺のセフレだろ?
お前が望んでなったセフレだろ?
勝手にいなくなんじゃねぇ」
とか何とか…
まともに立ってられる自信、平然を装う自信、息出来る自信、
…耐えられる自信が、全くないんです…
だからあたしのことはもう忘れてほしい。
もともとはあたしが望んだ関係なんだし、他の女の人のところ行ったらいいじゃない…
先が全く見えない恋が、嫌になった。
もう諦めちゃおうかな、って思った。
そんなこと絶対無理なのに…ね。