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want to be ...
第7章 解…消?
その、いわば”偶然”の本能に。
あたしは助けてもらったんだ…
「でも、気付いたらラブホ連れ込まれてるし…。
ほんと驚かされた、あん時は」
苦笑いする蒼汰さんに曖昧な笑みを浮かべる。
今なら分かる。
あたしは蒼汰さんに一目惚れしたんだ。
一目惚れといっても外見でなく、纏ってる雰囲気に…
このまま終わりたくなかったんだ、きっと。
「起きたら目の前にお前がいて覗き込んでて…
その姿が俺には美咲にしか見えなかった。
都合のいい夢見てると思ってた…美咲を抱ける、って。
夢なら思う存分犯してやろうって…
そう思い込んで、押し倒して突っ走ってた。
…本当に、ごめん」
「抱いてる時のこと、申し訳ないんだけど
正直ほとんど覚えてない。ただ…
大丈夫です、大丈夫ですって何度も言ってくれたこと
それだけは鮮明に覚えてる。その言葉に、救われた」
そう言って頭を下げる蒼汰さんに、何も言うことが出来なかった。
思い出したように疼き出すあたしの身体。
さんざん弄ばれたあたしの身体は、ほんとに目の前の彼しか受け入れられなくなってる…
「朝起きて隣で寝てる裸の杏奈見てびっくりして…
怖くなって、このまま逃げてしまおうかと思った。
明らかに年下の初対面の女でさ?
避妊もしないで…犯罪じゃん、って」
「でもシャワー浴びてる時に正気に戻ってきて。
昔の事思い出して…ちゃんと目ぇ見て謝ろう、って。
どんなに責められても警察連れてかれても
俺が悪いのは変わりないし、批判されても
文句言えないし否定出来ないから」