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アンバランスなsweet
第15章 やり直す為に

昨日の片桐さんの電話の一言。
その言葉に心が翻弄されている。
《出来れば‥‥紫乃、
お前には他の男と話なんかして欲しくない‥‥
‥‥なんてな。冗談。》
初めてのデート。
あの少し甘酸っぱい記憶は数日経っても私の心をいっぱいにして。
でも―――。
あれ以来、片桐さんの言動が変化し始めて。
少しだけ束縛が強くなっているような、そんな気がした。
片桐さんの話すことは、私にとっては大抵正しいことだったから、それに頷くのはそんなに苦しいことでは無い。
―――片桐さんがそう言ってるんだもの。
自分に自信がない私―‥。
そうやって私を甘やかしてくれる片桐さんのいう通りにしていることが嫌いではなくて。
心がどんどん傾いて。
むしろ、その楽な方向に流されていくことに抵抗が無くなりつつある自分がいる。
《紫乃が‥‥あまり可愛いから。心配》
誰も私に対してそんな気持ちを持ったりしない。
そんな事を言うのは片桐さんだけなのに、
そう話しても取り合ってくれない。
その言葉に心が翻弄されている。
《出来れば‥‥紫乃、
お前には他の男と話なんかして欲しくない‥‥
‥‥なんてな。冗談。》
初めてのデート。
あの少し甘酸っぱい記憶は数日経っても私の心をいっぱいにして。
でも―――。
あれ以来、片桐さんの言動が変化し始めて。
少しだけ束縛が強くなっているような、そんな気がした。
片桐さんの話すことは、私にとっては大抵正しいことだったから、それに頷くのはそんなに苦しいことでは無い。
―――片桐さんがそう言ってるんだもの。
自分に自信がない私―‥。
そうやって私を甘やかしてくれる片桐さんのいう通りにしていることが嫌いではなくて。
心がどんどん傾いて。
むしろ、その楽な方向に流されていくことに抵抗が無くなりつつある自分がいる。
《紫乃が‥‥あまり可愛いから。心配》
誰も私に対してそんな気持ちを持ったりしない。
そんな事を言うのは片桐さんだけなのに、
そう話しても取り合ってくれない。

