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アンバランスなsweet
第15章 やり直す為に

「あの日、里奈が俺の前から姿を消した日――――
里奈の俺を見る目に微かに怯えが混ざる様になるようになり、
それを健気に隠そうとするそんな姿にイライラしていた日々が、
里奈が放つ、透明な綺麗なその魂が消えてしまうんじゃ、俺が消してしまうんじゃないか。
そう思ったら怖くなって。
俺は、やり直す為に、
辞めた工房に頭を下げに行ったんだ。
里奈とちゃんと向き合う為に‥‥
その透明な魂を形にする為に」
里奈ちゃんとやり直す為に動いた卓さんの思いとは裏腹に‥‥里奈ちゃんは全てを捨て、地元へ戻ってきた。
スマホも繋がらず、
実家の連絡先も分からなくて、
里奈ちゃんの職場に聞いても教えて貰えない。
気持ちと躯――もう一度ちゃんと繋げようとした矢先、実は里奈のことなんか俺は殆ど知らないんじゃないか――。
そんな絶望的な気持ちになったと卓さんは語って。
やみくもに捜して、捜して。
硝子のことなんか忘れるぐらいに、
里奈ちゃんを捜した卓さん。
そして――
見つけた里奈ちゃんの隣には真くんがいた‥‥‥。
里奈の俺を見る目に微かに怯えが混ざる様になるようになり、
それを健気に隠そうとするそんな姿にイライラしていた日々が、
里奈が放つ、透明な綺麗なその魂が消えてしまうんじゃ、俺が消してしまうんじゃないか。
そう思ったら怖くなって。
俺は、やり直す為に、
辞めた工房に頭を下げに行ったんだ。
里奈とちゃんと向き合う為に‥‥
その透明な魂を形にする為に」
里奈ちゃんとやり直す為に動いた卓さんの思いとは裏腹に‥‥里奈ちゃんは全てを捨て、地元へ戻ってきた。
スマホも繋がらず、
実家の連絡先も分からなくて、
里奈ちゃんの職場に聞いても教えて貰えない。
気持ちと躯――もう一度ちゃんと繋げようとした矢先、実は里奈のことなんか俺は殆ど知らないんじゃないか――。
そんな絶望的な気持ちになったと卓さんは語って。
やみくもに捜して、捜して。
硝子のことなんか忘れるぐらいに、
里奈ちゃんを捜した卓さん。
そして――
見つけた里奈ちゃんの隣には真くんがいた‥‥‥。

