この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
アンバランスなsweet
第17章 甘い疼き

里奈ちゃんに卓さんの事を話したいのに…話さなきゃなのに。
あの日…卓さんから渡されたコースターを私はいつも持ち歩いていた。
その電話番号を見る度に――あのキラキラしたペーパーウェイトを思い出してしまう。
会うか会わないか…決めるのは里奈ちゃんだけれど―――。
このコースターを渡さないことには、卓さんの気持ちが里奈ちゃんに伝わるチャンスさえ無い。
それは解ってる。
――でも…里奈ちゃんの顔を見ると辛くなってしまう自分がいる…。
そんな権利は私には無いのに…避けてしまう日が続いていた。
片桐さんとのお付き合い…は続いている。――片桐さんの優しさが苦しくなって来ている自分がいる。
未希ちゃんが言ったみたいなこと。
片桐さんとの大胆なことはまだ無い。
付き合い始めて、約2ヶ月近く経った。
デートの時さりげなく肩を抱かれたり。
ふと振り向いた時の瞳のその甘さに…
片桐さんとの距離が少しづつ近付いているのを感じていた――躯の距離が近付いているのを――――。
ままごとみたいな清いお付き合いが続いている。
でも―それは多分もうすぐ終わる。
本当なら甘い期待に震える筈なのに――…。
あの日…卓さんから渡されたコースターを私はいつも持ち歩いていた。
その電話番号を見る度に――あのキラキラしたペーパーウェイトを思い出してしまう。
会うか会わないか…決めるのは里奈ちゃんだけれど―――。
このコースターを渡さないことには、卓さんの気持ちが里奈ちゃんに伝わるチャンスさえ無い。
それは解ってる。
――でも…里奈ちゃんの顔を見ると辛くなってしまう自分がいる…。
そんな権利は私には無いのに…避けてしまう日が続いていた。
片桐さんとのお付き合い…は続いている。――片桐さんの優しさが苦しくなって来ている自分がいる。
未希ちゃんが言ったみたいなこと。
片桐さんとの大胆なことはまだ無い。
付き合い始めて、約2ヶ月近く経った。
デートの時さりげなく肩を抱かれたり。
ふと振り向いた時の瞳のその甘さに…
片桐さんとの距離が少しづつ近付いているのを感じていた――躯の距離が近付いているのを――――。
ままごとみたいな清いお付き合いが続いている。
でも―それは多分もうすぐ終わる。
本当なら甘い期待に震える筈なのに――…。

