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アンバランスなsweet
第18章 突風

「紫乃ちゃん…なんでって顔、してる。
ところで…随分、髪切ったねぇ…」
―――…なんで知っているの?
それが最初の感想で。
でも…、片桐って呼び捨てにした智樹兄さん。
もしかしたら片桐さんと知り合いなのかも…、
そんな風にも思えて。
「もしかして、智樹兄さんは片桐さんと知り合い?」
「ああ」
少しばかりの沈黙―…。
「その髪…イメチェン?」
「…うん。」
さっき、里奈ちゃんから似合わないと言われた手前、片桐さんからのリクエストだとは言いにくかった。
―――もしかして、智樹兄さんもその髪似合わない…
そう思ってるかもしれない。
そう思うと口にしづらくて。
智樹兄さんの言葉に頷いてしまう。
「――3年前…今の紫乃ちゃんと雰囲気がそっくりな女性がいて。
今の紫乃ちゃんと同じその髪型に、そのひとを思いだしてさ」
「…そっくりなひと…ですか?」
「うん。そっくりなひと。
でも、いいんだ。
それは――多分…紫乃ちゃんとは関係無い話だし。
片桐は同級生なんだよ。
アイツ…前に辛い別れがあって…。
その恋から立ち直れずにいたんだけれど――…。
…よかった。
紫乃ちゃんと付き合ってるってことは、
あいつ、立ち直れたんだな。
紫乃ちゃん、
片桐は良い奴だよ。
片桐のこと…幸せにしてやって。」
ところで…随分、髪切ったねぇ…」
―――…なんで知っているの?
それが最初の感想で。
でも…、片桐って呼び捨てにした智樹兄さん。
もしかしたら片桐さんと知り合いなのかも…、
そんな風にも思えて。
「もしかして、智樹兄さんは片桐さんと知り合い?」
「ああ」
少しばかりの沈黙―…。
「その髪…イメチェン?」
「…うん。」
さっき、里奈ちゃんから似合わないと言われた手前、片桐さんからのリクエストだとは言いにくかった。
―――もしかして、智樹兄さんもその髪似合わない…
そう思ってるかもしれない。
そう思うと口にしづらくて。
智樹兄さんの言葉に頷いてしまう。
「――3年前…今の紫乃ちゃんと雰囲気がそっくりな女性がいて。
今の紫乃ちゃんと同じその髪型に、そのひとを思いだしてさ」
「…そっくりなひと…ですか?」
「うん。そっくりなひと。
でも、いいんだ。
それは――多分…紫乃ちゃんとは関係無い話だし。
片桐は同級生なんだよ。
アイツ…前に辛い別れがあって…。
その恋から立ち直れずにいたんだけれど――…。
…よかった。
紫乃ちゃんと付き合ってるってことは、
あいつ、立ち直れたんだな。
紫乃ちゃん、
片桐は良い奴だよ。
片桐のこと…幸せにしてやって。」

