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アンバランスなsweet
第19章 紅い花
『……そんなに、ボーリングしたかった?』


―――ボーリング。

確かにやったことは無いけれど。
運動神経に余り自信が無い私は、
ソレに凄く興味があるかと聞かれれば…さほど無くて。

でも。
本当の理由は言えなかった。


まさか……卓さんと二人で会っていたから―…

真くんの姿に欲情したから―…

里奈ちゃんに罪悪感を感じている…その事実を。


「……ん、少しだけ興味あったから」


―――チクリ


自分を誤魔化すための嘘…その嘘に胸が傷む。


『紫乃……海月観たいって行ってただろう。
日曜日、二人で水族館行こうと計画していたのに』


やっぱり…デートのプランあったんだ。


「勝手に返事して…ゴメンね」


『いいさ。紫乃がボーリングに興味があるなら。
……でも、その代わり、明日俺のアパートにおいで。紫乃の土曜日の午後の時間、俺が貰うよ』




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