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アンバランスなsweet
第19章 紅い花

夕闇から宵闇へ。
いつの間にか部屋は暗くなっていて。
片桐さんのその瞳が映す感情は解らなかったけれど。


私の眼からは涙が溢れて。


「……紫乃には少し刺激が強すぎた?

今日はここで止めておく。

―――でも近いうちに、全てを貰うよ」


そう言って。
片桐さんは、そんな私の頭をよしよしと撫でる。


―――全てを貰うよ。


全てを捧げて。片桐さんで染めて貰いたい。
そんな想いで来たこの部屋だったけれど――――……。

片桐さんに触れられても……
真くんの時みたいにドキドキしなくて。
それどころか――嫌だと思う自分がいた。


真くんのあの温もりを知らなければ……。
あの眼差しを知らなければ――…。


帰宅の車の中。
涙が止まらなかった。


―――――――――真くんに会いたい


そう思った。

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