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アンバランスなsweet
第20章 さ迷い…triangle


――――可愛い。


私には無いその愛らしさに少しだけ胸が痛い。

小さい里奈ちゃんには里奈ちゃんなりのコンプレックスがあって。
最近、無いものねだりは無意味だと思える様になって来たけれど……。


里奈ちゃんの元気な声が響いて。



「あっ!……私後ろの荷物を確認しなきゃ。
紫乃さん、助手席乗ってください!」


そう言って。
私を助手席に促すと、
自分は後部座席に座り何やら荷物をゴソゴソしはじめた。


「里奈ちゃん……助手席は――」

「ああ!片桐さんの家まででいいですから……。そしたら交替します」

「でも、里奈ちゃんっ!」

「早く乗れ」



真くんの不機嫌そうな声にびくっとして。
急いで助手席に乗り込む。


……不機嫌そうだなぁ


車が動き出し、朝から強面な表情の真くんの方をチラッと見た。


仮にもWデートなんだし。
もっと楽しそうにすればイイのに。



―――助手席に座ってるのが彼女じゃないから不機嫌なのかな?


でも、里奈ちゃん、すぐ後ろにいるよ?

――何か荷物ガサゴソしてるし。


私を助手席に座らせたのは里奈ちゃんだよ?
真くんが不機嫌になる理由が解らない。


「真くんは……ボーリングやったことある?」


真くんの不機嫌のせいで、変な沈黙が車内に満ちる。
折角のWデートなのに……
そう思って、私は真くんに話掛けた。


「……」


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