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第21章 覚悟

―――仕方ない…って思うってことは、つまりは気に入らないってこと、だよな。


足を隠す様にしていた紫乃が脚を出す様になったことも変化の一つだ。


すらりとしたその足を俺以外の奴が愛でるのは嫌だと思うのは男としての俺の本音。
だが、里奈ちゃんに言わせれば、そこは紫乃の魅力だから喜ばしいことらしい。


でも、身に付ける色が紫乃らしく無いと言う里奈ちゃんの言葉に、

確かに。

そう気づかされた。

柔らかな色味が似合う紫乃なのに、ハッキリした色を身に着けることが多くなったその変化に違和感を感じた。


紫乃らしくない、それ。


ただ、片桐さんのデスクの上に飾ってあった写真の上の女性の姿。


彼女と紫乃が同じ髪型だったのに気づいた理由。
それは、紫乃のその髪型が印象に残っていたら…というよりは――――…。