この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
アンバランスなsweet
第1章 コンプレックス
 この仕事は、医師や看護師とは違って直接患者さんの治療に関わる訳ではないけれど、患者様からの『お大事に』『ありがとう』という感謝の言葉や患者様が元気になっていく姿を見るたび、こちらも元気を貰えるのが良いところである。

 いつも来院してくれるお年寄り達が、変わらずお顔を見せてくれるだけでも幸せな気持ちになれるし、ほんの少しだけ人の役に立てているそんな気がしていた。

 でも、この身長のせいで、今日の午後に仕事中に聞こえてきた悪意はない…けれど心無い言葉に傷つけられることも多かった。いい加減に傷付かないようにしないとと思うのだけれど、今の私にはそれはなかなか難しいことだったりする。

 それは、昨日の夕方診療所に出入りするMRさん達の何気ない会話を聞いてしまったせいだった。


 診療所に来る大手薬品メーカーの営業さん達---達称MRさんや、その薬品メーカーと医療機関の間に入る卸の営業の人達は毎日診療所にやって来る。

 先生と面会約束をする為に、受付に名刺を手渡す時に営業用の極上の笑顔をくれるせいで勘違いしそうになるけれど、あれはあくまでも営業スマイル。

 大きな病院では若い看護師や事務員は、MRさん達や卸の人達との合コンやら飲み会やらお誘いは多いと噂では聞く――…。でも、うちの診療所内でそんな誘いがあったと話題に上ったことは無かった。






/466ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ