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アンバランスなsweet
第22章 波の音と恋の終わり

「どういう意味も何も、そのままの意味ですよ、片桐さん。
貴方と付き合い始めてからの紫乃の様子を見れば一目瞭然じゃないですか」
―――紫乃が紫乃らしく笑えるように
「どうしてそこに亜子が出てくる?…お前が亜子の何を知ってるって言うんだ、真。
お前、亜子のこと知らないくせに。
身代わりってなんだよ。憶測で物を言うのは良くないぜ…紫乃は俺の彼女だ。
……お前になんかやらない」
「……亜子さんのことは、熊さんに頼み込んで教えてもらいました。
こんなやり方で亜子さんのことを調べたのは謝ります。…だけど。」
「…だけど、なんだよ?
お前、こそこそと俺の過去を、亜子とのことを調べたんだ?どうやって、熊さんの口を割らせた?
だいたい、紫乃らしくないっていったいなんなんだよ」

