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アンバランスなsweet
第24章 火事の現場で

まだ火が燃え広がらないうちに、アパートの住人を避難させる為に誘導して。住人の所在を確認していた時だった。
六部屋あるアパートの住人を避難させる為に俺達は動いていた。
工場側の角部屋に住むの親子の姿を確認出来ずにいた時。
“まだ、アパートの中に隣に住む親子がいるんです!”
先に避難誘導したその老夫婦の言葉。
外の騒ぎや物々しい音にびっくりして、どうやら幼い娘がベットの下に潜り込んでしまったらしい。
母親が必死にベットの下から出るように説得する声が聞こえるなか、その老夫婦は消防士に誘導されて避難してきたようだった。
まだその頃は、火の周りはアパートから遠く、アパートの壁に水を放水して、燃え移り難くする作業は続いていたが、まだ被害は及んではいなくて。
教えてくれた老夫婦の言葉を信じ、俺と谷口さんはその部屋に避難誘導に向かったのだ。

