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アンバランスなsweet
第24章 火事の現場で


先生が自分でレントゲンを撮影し、電子カルテの画面に映し出されたそれをみながら、俺に説明をしてくれた。

――大したことない。そう甘くみて、医者に診てもらうつもりなんてなかった俺だった。
だから、後から腫れてきたこの足に骨は大丈夫かと、少し焦った。

先生からの大丈夫だとの診断にほっと胸を撫で下ろす。


安心したせいだろうか。

うちの大事なスタッフが―――。先生のその言葉に、それって誰だ?って思いが胸をよぎった。


「それって誰ですか?」

「うん。君のよく知る女性だと思うよ。」


思い切って聞いた俺に、飄々とした態度を崩さない先生で。その言葉に、先生と一緒に迎えに来たアイツの泣きそうな顔が頭に浮かぶ。



―――紫乃、だろうか?



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