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アンバランスなsweet
第24章 火事の現場で


「真さん?…立ってないで、早く処置台に座って下さい。」


里奈ちゃんの声に、ハッとして。
俺は処置台に腰を降ろした。


里奈ちゃんが俺の足に手際良く湿布を貼って、伸縮性包帯を巻いていく。

その間紫乃は、ずっと心配そうなその瞳で俺をみつめていた。

俺は、さっきの紫乃の表情が気になって仕方がなかった。
なんで泣きそうな顔なんかしてるんだよ。紫乃。


そんな表情を見せられたら、俺は勘違いをしてしまうだろう?


―――お前が俺のことを好きなんじゃないかって。




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