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アンバランスなsweet
第26章 繋がった気持ち

唇と唇が軽く触れあうその口付けは、私にとっては、おとこの人との二回目のキスだ。
ファーストキスは片桐さんと――――…。
つい昨日の、苦しくて悲しかったそのキスとは違う真くんとのそれは、好きな人との初めてのキス。
そんな真くんとのキスに、私の胸はいっぱいになった。
―――もっと。
知ってしまったその唇の感触、繋がった気持ちは、私を凄く欲張りにする。
キスの仕方なんてまだ良くわからない。
だけど、触れあった場所から“好き”が溢れてる気がした。
真くんに対する私の“好き”が、真っ直ぐに真くんに届けばいい。
夢ならどうか覚めないで…。
このまま―――――――離れたくない。

