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アンバランスなsweet
第26章 繋がった気持ち

「でも。今ので、紫乃がキスに慣れてないのがわかって、俺、何だかちょっと嬉しかった。
鎖骨にキスマークなんか咲かせてるから、片桐さんともう、そうゆう――」
「し、してない!」
「うん。わかってる。だから、俺が…紫乃に教えてやるんだ」
真くんのそのゴツゴツとした手が私の両頬にそっとあてられ、上向きのまま私の顔が動かないようにした。その手の感触に気を取られていたら、私の目に、近付いて来る真くんの顔が飛び込んできて―――そのまま。
そのいきなりな二度目のキスは、さっきの甘い砂糖菓子みたいな優しいキスとは違う奪うキス。
さっきとは違う感触に驚いた私の唇は、反射的にきゅっと閉じてしまうけれど、その一文字に閉じられた合わせをなぞるように、真くんの舌は端から端まで優しく動いた。
触れられた場所が熱を持ち、その熱を逃がそうと僅かに唇を開けば、こじ開けるように私の口腔内に侵入してきたその舌は、いとも簡単に私の舌を見つけ、絡めとっていく。

