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堕女の鬼
第2章 見られていた日常

やめてよ…
結婚以来…
夫以外の男性から触れられた事はない
とまどいながらも
身体の疼きを覚えた
可愛いね…
俺のために
あんた
今まで生きてたんだよ
俺のものになるために…
首筋で囁きながら
もがく私を力で押さえつける
名前は?
嘘つくなよ…
私は言われるままに
本当の名前を言った
そして誤魔化すように
タカオに問いかけた
女に慣れてるね…
彼女は?
いるんでしょ?
私を羽交い締めにした腕が
緩んだ
私はすぐに逃げようとしたが
タカオは私を離さなかった
そこ…大事か…ヤッパリ
意外な暗い声に
私はタカオの顔を見た
寂しい…暗い瞳
私の視線に気づくと
おどけて言った
いると言えばいるな!
お前も旦那いるだろ!
人懐こく言う
そしてタカオは一方的に私に話を続けた

