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堕女の鬼
第2章 見られていた日常

タカオの口から出る言葉は
照れ臭くなるような言葉なのに妙に心地いい
軽い言葉を…
年の割に落ち着いた顔つきと
真っ直ぐに見据える視線が
説得力を加える
1時間くらいたったのか…
車の中でタカオの口説きを
聞いていた
ねぇ…もうこんな時間!
帰らせてよ…
タカオの腕の中で
力を抜いて諦めたように
呟いた
携帯出せよ!
そうゆうと
私の携帯を取り上げ
慣れた手付きで番号を入れる
明日連絡する!
帰らせてやるから…
携帯でろよ!
シカトしたら
しらねえからな…
悪戯な笑顔だが
目は本気だとわかる
私みたいな年上…
何がいいのかわからない
そう言って
タカオの腕から逃れ
後部座席から降りた
開けっ放したドアから
ゆっくりとタカオが降りてくる
ポケットから煙草を取り出し
火をつけた
深く…長く…
煙を燻らせる
年とか関係ないだろ
いちいちゆうな…
自信持てよ!
お前は綺麗だよ…
俺はそんな
卑下するような女を
好きになったつもり
ないからな!
そう言って
私の方を見る
私は嬉しかった
若い男性に女として
扱われている
私の中の…女…が
女の性が目覚めてしまった

