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堕女の鬼
第2章 見られていた日常

遊び慣れてる人なのね
相手間違えないで
私は動揺を隠しながら
タカオに毒づいた
後部座席のドアを閉め
運転席に乗り込む私に
タカオは言った
俺はお前をやっと
みつけたんだ…
簡単には手放さないから
普通なら怖いと感じる言葉…
なのにタカオに言われると
甘美な言葉になる
帰る…
つけたりしないでね…
そんな事しないよ…
お前はまた俺に
会いたくなるさ
俺がこんなに
お前を好きなんだからな
照れもなくよく言えるものだ…少し呆れながらキーを回した
エンジンがかかるとすぐ
まだロックしていないドアを開け
タカオが顔を近づける
遊びなら…
お前の事を遊びならな…
今すぐ抱いてたよ
力付くでね…
俺の気持ちわかってよ
明日連絡する…
そう言ってドアを閉め
タカオは車で消えて行った
私はこの時…
既にタカオに惹かれていた…
タカオとゆう男性自身にではなく
私を…
年上の私を女として扱い
好意を示してくれた男性…
ただそれだけだったのかもしれない…
それがタカオという男性だった…
私の今までの人生で
最悪で最愛の…男

