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堕女の鬼
第3章 私の現実


ぼんやりと
薄暗い部屋の中で…

いるはずもない
タカオの姿を想い描いていた


私を愛し抱いてくれる夫



タカオに出逢う前まで
愛し…大切にしていた夫





既に私の気持ちは…
タカオに一直線に向いていた








下腹部に生暖かい感覚…

夫の果てる姿…



私は咄嗟に目を閉じた


  (…嫌…いやだ…)


この嫌悪感は夫自身にではなかったのだろう…



既婚の身でありながら
若い男に自ら堕ちようとする…

自分自身の身勝手さに
一瞬…嫌気がさしたのだろう





   気持ちよかったか…


   無茶して…

    悪かったな 






優しく問い掛ける夫の声も
心には届かなかった…






    携帯…

     光ってるぞ…





誰からだろう…
携帯を見た



    …メール 3件


    送信者 タカオ…




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