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ブラックチョコレート
第2章 決戦までの準備
やっぱチョコ以外の物をあげようかなと思い、
バレンタインコーナーを後にした。
エスカレーターでデパートの中を上がって行くと
ある階で〝バレンタインの贈り物はコチラ♪〟と
デカデカと書かれたパネルが置いてある場所に着いた。
その階でエスカレーターから降りると、
フロアの半分がバレンタイン一色になっていた。
下のフロアでもチョコのコーナーがあって、
このフロアでもバレンタインのプレゼントがいっぱいあって
どんだけ力入れてるんだよ!って思ったけれど、
ここなら何か素敵なプレゼントが見つかりそうだ。
そこには服や小物、雑貨や小さめの電化製品なんかも置いてあって
どれをプレゼントしたらいいのか、余計にパニックになりそうだった。
「何かお目当ての物、お探しですか?」
デパートの制服を身に纏った店員さんに声を掛けられた。
「まだ決まっていないんです」
「そうでしたか、こちらなんていかがでしょうか?
とっても人気がある香水なんですよ」
「ごめんなさい、彼は香水はつけられない職業なもので・・・」
「そうでしたか、それは失礼致しました。
こちらのネクタイなどはいかがですか?」