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ブラックチョコレート
第2章 決戦までの準備
「手伝おうか?」
ってママが言ってくれたけど、
ママに手伝ってもらったら意味がないから
「1人で作るから大丈夫!」
ってそれを断った。
でも、焦っていたからなのか
「なんでぇ・・・」
またもぺたんこになったガトーショコラ。
もしかして、もうちょっと焼いたら、膨らむ?
そう思ってもう一度オーブンに入れて焼いてみた。
今度は、真っ黒になったものが出てきた。
「どうしよう・・・もう時間ない・・・」
泣きそうになっていると、スマホに着信が入った。
それを見ると星弥くんで、名前を見て涙が溢れてしまった。
「星弥くぅーん・・・」
もしもし、も言わずに、涙声で彼の名前を呼んだ。