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ブラックチョコレート
第3章 バレンタインデー



星弥くんはマグカップをテーブルに置くと
どこかからノートパソコンを持ってきた。

わたしの隣の椅子に腰掛ける。


「おれ来週の木、金休みなんだけど
 もし紅里の休みが取れたら、その日に行こうか?」

「うん!月曜、会社に行ったら言ってみるね」


2人でホットチョコレートを飲みながら、
他にどこに行こうかと旅行の計画を練った。


でも星弥くんは翌日も
朝早く出勤しなければいけなくて
その日は一緒にベッドに入ったけれど
何もしないまま眠った。


翌日わたしは先に起きると、
朝ごはんを作って星弥くんを起こす。

いつものように一緒に
朝ごはんを食べて、お見送りをした。


「いってらっしゃい」

「んー、いってきまーす」


だいぶ眠そうな星弥くんを見送ると
シーツを洗濯しようと思い、ベッドに向かう。


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