この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
BLACK WOLF
第8章 醒めない悪夢

「ありがとう、ハルちゃん。でも、さすがそこまで甘えられないよ…」
「は?何、今更…」
無意識とは言えこんな真夜中に寝ていたはずのハルちゃんを叩き起こして看病させて、睡眠時間とベッドまで奪って、ボロボロな私を見ても何も聞かず問いたださず責めもしない。
そんな優しいハルちゃんにこれ以上、迷惑はかけられない。
「こんな真夜中にごめんね…。ハルちゃん、明日も仕事でしょ?」
激痛の走る体を引きずるように起こした。
体は痛いし、熱で頭はボーッとしてるけど…、ここに居座るわけには行かない。
雨の音が聞こえる。
まだ降ってるんだ。
「傘、借りれる…?」
「お前…、バカかっ‼そんな体でこの雨の中どこに行く気だっ‼」
起き上がった私の肩を掴みベッドから下りれないように押さえつけてきた。
…捕まれただけでも体が痛い。
「大学の、友人の家…」
「今、真夜中だぞっ!?それにお前怪我してるし熱まで出してんじゃねぇかっ‼」
「薬飲んでちょっと楽になったから…」
「嘘つけ!こんな状態で行かせるわけねぇだろ…っ」
体が熱い。
全身に熱がこもってるし、体のあちこちが痛い。
ハルちゃんの腕を振りほどこうにも力が出ない。
こんな真夜中に友人の家を尋ねても、今度は友人に迷惑をかけるだけだ。
それでも━━━━━
「ハルちゃんに…、これ以上、迷惑…かけたくない…」
喉が痛い。
その上、急に起き上がったせいか熱が上がったせいかはわからないが上手く言葉が出てこない。
「は?何、今更…」
無意識とは言えこんな真夜中に寝ていたはずのハルちゃんを叩き起こして看病させて、睡眠時間とベッドまで奪って、ボロボロな私を見ても何も聞かず問いたださず責めもしない。
そんな優しいハルちゃんにこれ以上、迷惑はかけられない。
「こんな真夜中にごめんね…。ハルちゃん、明日も仕事でしょ?」
激痛の走る体を引きずるように起こした。
体は痛いし、熱で頭はボーッとしてるけど…、ここに居座るわけには行かない。
雨の音が聞こえる。
まだ降ってるんだ。
「傘、借りれる…?」
「お前…、バカかっ‼そんな体でこの雨の中どこに行く気だっ‼」
起き上がった私の肩を掴みベッドから下りれないように押さえつけてきた。
…捕まれただけでも体が痛い。
「大学の、友人の家…」
「今、真夜中だぞっ!?それにお前怪我してるし熱まで出してんじゃねぇかっ‼」
「薬飲んでちょっと楽になったから…」
「嘘つけ!こんな状態で行かせるわけねぇだろ…っ」
体が熱い。
全身に熱がこもってるし、体のあちこちが痛い。
ハルちゃんの腕を振りほどこうにも力が出ない。
こんな真夜中に友人の家を尋ねても、今度は友人に迷惑をかけるだけだ。
それでも━━━━━
「ハルちゃんに…、これ以上、迷惑…かけたくない…」
喉が痛い。
その上、急に起き上がったせいか熱が上がったせいかはわからないが上手く言葉が出てこない。

