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BLACK WOLF
第8章 醒めない悪夢

「こんな雨の中、外になんて出てみろ!今度は風邪や熱だけじゃ済まねぇぞ!肺炎で死ぬかも知れねぇんだぞ!」
うん、確かにそうだ。
こんな高熱が出てるのに、私は何をしようとしてるんだろう。
熱で正常な考えが出来なくなってるのかな…?
季節は冬で、降り注ぐ雨は凶器並みに冷たい。
「じゃあ…、熱が下がるまで━━━━」
「そんな事気にするなっ!お前1人ぐらい面倒見れるよ!」
「いくら幼馴染みでも…、そこまで甘えられない…」
「だったら…、幼馴染みじゃなくなればいいだろうがっ!!」
…寒気を感じてた体が一瞬にして暖かくなった。
まるで、ふわふわの毛布にくるまれてるような暖かさ。
暖かくて、いい匂い…。
ハルちゃんの香りだ。
ふわふわで暖かな毛布だと思っていたのは、毛布じゃなくてハルちゃんの腕の中。
私の体はハルちゃんの腕の中にすっぽりと収まっていたのだ。
ベッドによじ登り、私の体をギュッと強く抱き締めている。
あれ…?
普通なら、ここで悲鳴を上げて殴り倒すべきなのに、声が出ない。
体も動かないし、その前に思考がちゃんと働かない。
熱のせいで意識が朦朧としてて、この事態を上手く把握出来ないんだ。
「ハルちゃ…ん…?」
「幼馴染みじゃない…。俺は舞のこと"ただの幼馴染み"だなんて思ってねぇっ!!」
うん、確かにそうだ。
こんな高熱が出てるのに、私は何をしようとしてるんだろう。
熱で正常な考えが出来なくなってるのかな…?
季節は冬で、降り注ぐ雨は凶器並みに冷たい。
「じゃあ…、熱が下がるまで━━━━」
「そんな事気にするなっ!お前1人ぐらい面倒見れるよ!」
「いくら幼馴染みでも…、そこまで甘えられない…」
「だったら…、幼馴染みじゃなくなればいいだろうがっ!!」
…寒気を感じてた体が一瞬にして暖かくなった。
まるで、ふわふわの毛布にくるまれてるような暖かさ。
暖かくて、いい匂い…。
ハルちゃんの香りだ。
ふわふわで暖かな毛布だと思っていたのは、毛布じゃなくてハルちゃんの腕の中。
私の体はハルちゃんの腕の中にすっぽりと収まっていたのだ。
ベッドによじ登り、私の体をギュッと強く抱き締めている。
あれ…?
普通なら、ここで悲鳴を上げて殴り倒すべきなのに、声が出ない。
体も動かないし、その前に思考がちゃんと働かない。
熱のせいで意識が朦朧としてて、この事態を上手く把握出来ないんだ。
「ハルちゃ…ん…?」
「幼馴染みじゃない…。俺は舞のこと"ただの幼馴染み"だなんて思ってねぇっ!!」

