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BLACK WOLF
第8章 醒めない悪夢
私を抱き締めてる腕、震えてる。

ただの幼馴染みだなんて思ってないって…?

どういう意味…?

頭がボーッとしてちゃんと働かない。


「ハルちゃ…離れて。じゃないと、風邪…移る…」

「貰ってやる。お前の辛いもの、全部貰ってやる」





唇に触れた熱くて、震えるもの。

私以上にカタカタと震えてる。

風邪が移るとか、菌を移してしまうとか、そんな事を考える余裕すらなかった。





「ん、んぅ…」

ハルちゃんのキスが優しくて、私の風邪を少しでも貰ってくれようとしてるみたいで…。

強引な黒埼さんとは違って煙草の香りもしない。

ふわっとコーヒーの香りがする甘いキス。


さっきまでの寒気がなくなった。

頭はボーッとしてるのに、体は正直に火照ってる。


「ん、ハル…」

「ずっと好きだった。ガキの頃からずっと…」

震える声で聞こえて来たのは…







今…、何て…?

今、何て言っ…

ハルちゃんが、私を…?



「お前は俺のことをただの幼馴染みとしてしか見てなかっただろうけど、俺はずっと」








ダメ…。

熱と火照りのせいで考えられない。

ハルちゃんの言ってる言葉は聞き取れるけど、それに何て返せばいいのかわからない。

至近距離でじっと私を見つめるその顔は、幼馴染みのハルちゃんじゃない。

1人の大人の男の顔だ。


ハルちゃん、大人になったなぁ。

いつの間にか私の体をすっぽり包めるまで大きくなって

力も強くなって

私を押さえつけて、あんなキスまでしちゃうんだから…。




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