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BLACK WOLF
第8章 醒めない悪夢
風邪をひいて高熱を出してる時でも

怪我の痛みに耐えてる時も

眠りにつく瞬間ですら、黒埼さんの顔や言葉がちらつく。

このまま眠ってしまったら夢にまで黒埼さんが出てきそうで恐い。

私が本当に黒埼さんから逃げ出せるのはいつなの?

たった2日しか一緒にいなかったのに、いつになれば本当に解放される日が来るんだろうか…?

━━━━━━━━━━っ。



酒井さんが言った言葉、黒埼さんは私を大切な女性だと言っていた。

けれど、笑いながら電話で話してたのを聞いた…。

私が聞いてたとは知らずに、何も知らずに笑いながら電話の相手に言ってた…。





"あんな田舎娘"

"情なんて移らない"

"そのうちどこかに譲る"






そもそも有り得ない事だらけだった…。


理由はどうあれ、あんな凄い人が私を大切に思うはずがない。

最初からただの棄て駒だったんだよ、きっと。



一瞬でも、ほんの少しだけでも、酒井さんの言葉を信じた自分がバカだった。



でも、私は逃げ出した。

あの狼のような男の監獄から逃げ出した。

もう会えないと思ってたハルちゃんがいる普通の世界へ帰って来れたんだ。



あの男の顔なんて2度と見たくない。

もう思い出したくもない…。

あの男の事も、あの男にされた事もきっと忘れられる。

時間が経てば記憶から消えてくれる。






きっと━━━━━━━━━。















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